梅雨明けはまだですが、紫陽花も綺麗な季節となりました。
皆様は、如何お過ごしでしょうか。
Nail School Nail Museum 学長 中谷です。
最近、
「お客様の回転数を重視しているのではなく
一人一人のお客様に時間をかけて向き合える
サロンで働きたい・・・・・」
というネイリストの声をよーーーく聞くようになりました・・・・
なんですかぁ~、それ?!
回転数を重視しているサロンの定義は一旦おいて置き・・・・
施術時間が短いサロンはお客様と向き合ってないんですか(笑)?!
今回のテーマは
「時間をかける」=「質の良いサービス」
ではないということを特に新米ネイリストにお伝えしたい。
例えば美容院に行って、6時間かかった時に
皆さんは「あ~丁寧に仕上げてもらった」と思いますか?
レストランへ行って、4時間かかって、オーダーしたものが出てきたら
「丁寧に調理してもらった」と思いますか?
答えはNO!ですよね。
先日、あるネイルサロンを見学しに行った時、マネージャークラスの人が
お客様にこんな失礼なことを言っていて、驚きました。
「言ってくれれば出来るんでぇ~」・・・・ 😯 。
おぉぉぉい!!
なんてことを言っているんですか!!
こんなことを言うネイリストに限って、時間内に終わらせることが
出来たのを見たことがありません。
大抵、「おっかしいなぁ・・・」「今日はたまたまです・・・」と
ハンコで押したように同じ言い訳します。(笑)
施術時間がかかってしまうことはお客様に原因はありません。
自分の施術時間がかかるのは技術不足です。
そこで「時間がかかってしまう3大理由」をズバリ!!
1.「親身なカウンセリング」という名の幻想
⇒カウンセリングに時間をかけてます・・・
ネイリストの心の声:むしろかかるのが当然でしょ?
いやいや「自己のヒアリング能力の低さ」ですよね!?
その結果、どうなるか?
①ヒアリング時に確認不足のため、やり直し
②さらに時間がかかる
③結局、お客様が仕上がりイメージと違うため
気に入っていないことに気づかず・・・
(気付いていたら、まだ改善の兆しがあります)
2.「仕上がりに自信」という過信
⇒うちは、仕上がりを重視しているためじっくり時間をかけています
ネイリストの心の声:だ・か・ら、かけるのは当然でしょ?
時間をかければ、誰でもキレイに仕上げられる
それって、技術レベルが高いのでしょうか?
普通ですよね!?
⇒オフオン3時間かかった場合の顧客満足度は高いですか?
もし、お客様が用事があるので早く出たいといった場合、
「仕上がりが悪くなるから出来ません!」と断りますか?
⇒どんな道具を使っても同じ時間で出来るのがプロ!
例えば、ジェルオフ時にマシーンではなく、
「手削りでして欲しい」とお客様よりご要望があった場合、
当社はもちろん手削りします。
その際に「マシーン使用ならもっと早く出来るのに」と言う
スタッフは当社にはいません。
手削りだと時間がかかりますとお客様へ自分のスキルの無さを
お伝えしますか?
良く考えてみてください。
検定試験、コンペは、制限時間がありますが間違っているものなのですか?
それはサロンワークとは違うからいいんですか?
コンペティションは時間をかけていないから、綺麗な仕上りではないのですか?
3.「お客様との会話も大切なおもてなし」という悪魔の囁き
⇒会話して手が止まるネイリスト
ネイリストの心の声:話が盛り上がっているんだから良いでしょ!
「難しい技術になると、会話が途端に止まるネイリスト」、最近多過ぎです。
確かにネイリストのあるあるですよね。
技術者として「集中してここは仕上げたい」と言う気持ちは理解出来ます。
だとしても、極端すぎる接客は、お客様も喜ばないし、おもてなしではありません。
自分のものさしで人の気持ちは計れません。
お客様には伝わります。
得意だからおしゃべりして、苦手・時間がかかる工程だから黙りこくる・・・
それ、あなたバレてますから~。
上記を踏まえ纏めると、次のような結果が待っています・・・・
1.売上が上がらない、なのに経費(特に人件費)がかかる
2.リピーターに繋がらない
3.そのため、新規顧客が多く、サロンが暇になってくる
4.経営者は、客単価を下げ広告費を増加させる
5.結果、回転重視にならざるをえない
6.経営者、マネージャーからのスタッフへ圧力
⇒スタッフはモチベーション低下・・・離職
でもちょっと待っったぁぁぁ!!
それは誰の責任でもなく、自分が招き起こしたことなんですよ。
百歩ゆずって、スキルがあってお客様のご要望やスタイルに合わせて
時間をコントロールするが出来るというのなら問題ありません。
そもそも、この世の中は自分を中心回っているわけではありません。
制約条件化の下で、如何に結果を出すか!!がプロのネイリストです。
これは、どこの業界に行っても同じですよね?
出来ないなら、まずは何はともあれ技術を磨くことが先決だと私は思います。
私の口癖のひとつ
「それってお客様に関係ある?」
「お客様に寄り添う接客をする」のと「時間をかける」のは別の話です。
結局、冷静に自分を客観的に見れて、いかにお客様の視点で考えられるかが
成長のポイントです。
気持ちひとつでお客様のHAPPYにより寄り添えるネイリスト、ステキですよね。
ちなみに、当スクールでも時短のためトレーニングプログラムがありますので
スキルアップされたいネイリストは是非受講してみてください。
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明日から直ぐに改善できること取り組めること実践してみてください。
Nail School Nail Museum
学長 中谷 朱里