第6回コラム ネイルサロン独立・開業について

6月ももうすぐ月末で今年前半の折り返し地点を迎えようとしています。
前半戦の検定や認定講師授与式なども終わり、ネイルサロンで経験を
積んできたネイリストの方々はそろそろ独立を考えはじめている頃では
ないでしょうか。

皆さん、こんにちは。
JNA認定校 Nail School Nail Museum スクール事務局です。

そんな方たちのために、今回は踏み出す前にきちんと考えていただきたい
独立のための大事なこと」を3つのポイントに整理してお伝えしたいと
思います。
サロン運営で大切なこと

1.現状をきちんと把握すること
これ、意外と把握できていない方が多いです。まずは、踏み出す前に自身の
保有する資産の棚卸をし、紙に書き出してみてください。

例えば、
1.技術スキル・・・・JNE1級、JNAジェル検上級、エデュケーター、入賞歴等
           通常メニュー(ワンカラー、オフ込)60分/人

2.接客スキル・・・・サロン勤務3年、指名客20人/月、他飲食店勤務2年等
           マネージャー、店長経験2年等

3.自己資金・・・・・100万円(預金)、自宅マンション(不動産)、他有価証券等

4.什器類・・・・・・アクリル100カラー、ジェル50カラー、お客様用チェアー
           テーブル、PC、インターネット、電話等々
5.その他・・・・・・

・・・・・・まずは思いつくもの全て書き出してみましょう。
そうすることで、何が強みで何が足りないのかが見えてきます。

当校のマネージメントコースの生徒さんでも、きちんと把握出来ていない方や
リストにしていない方が多いです。

まずは己を知ることで、サロンの方向性も決まってきます。
この時点で、面倒と思うようであれば、独立は止めておいた方が無難です。

2.「ネイリスト」である前に「経営者」であること
もちろん、ネイリストである以上、技術志向に偏ってしまうのはある程度仕方のない
ことなのですが(もちろん、技術も重要です)、サロンを運営していく上で、最も
重要なのは、経営者の目線で物事を判断し語れるということが大切です。

経営は、特に「部分最適」を求めるのではなく、「全体最適」を目指さなくては
ならない
ためです。

簡単に説明すると、あるメニューAの値段を10,000円から5,000円へ期間限定キャンペーン
で下げたとします。

そうなると、来店顧客は増えるかもしれませんが、色々なところに影響が出てきます。
例えば・・・
1.売上・利益の増減:通常1人のところ2人集客しないと、元の売上・利益が出ません。
2.仕入:ジェル等を余分に仕入れる必要がありますが、集客出来ないと在庫と経費がかかります。
3.運営:仮に集客出来たとして、予約をさばけるスタッフが居ないと売上機会損失です。
     また、キャンペーンが終わり来店人数が変わらなければ、スタッフの固定費が
     増加し、利益を圧迫します。

4.・・・・

・・・と言うように、経営者は「選択」と「判断」の連続です。

ただ良い施術をすれば儲かるという時代では、もうありません。
上記の事が面倒と思うようであれば、まだ独立の時期ではないかもしれません。

3.よき「相談相手」を探しておくこと
誰でも良いという訳ではありません。経営者は孤独です。来る日も来る日も
サロン運営(経営)のことを考えなければなりません。

集客、売上、トレンド(カラー、デザイン等)、競合店比較等々・・・・。

一人で考えるには、限界があります。また時間等の制約もあるでしょう。

そんな時、頼りになるビジネスパートナー=相談相手が一人居るだけで、全く違ってきます。

1.同じように独立し、先にホームサロン等を開業している知人
2.異業種の経営者の方
3.知人で会計士、税理士、中小企業診断士等されている方(中小企業)

もし、上記で居ない場合は、少し自腹を切って信頼の置ける経営コンサルタントに相談して
みては如何でしょか。

当校でも、経営コースにおいて個別コンサルティングを実施していますので
お気軽にご相談ください。

如何でしたでしょうか。少し厳しめに書かせていただきましたが、これも
ネイルサービス業界を少しでも良くして行きたいという思いからです。

これをお読みなって、前に進まず、「踏みとどまる勇気」は決して恥ずかしい
ことではありません。今が、「その時」ではないというだけのことです。

準備を怠らずしていけば、誰にでも必ず「チャンス」は訪れます。
そのタイミングを逃さないようにしてくださいね。

Nail School Nail Museum
スクール事務局

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